第18回:「MINI」にちょっと加工 (HONGWELL
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70〜80年代、ロータスのF1はその先進デザインとともに黒いボデーに金色のストライプとレタリングをまとい、シックでありながらなおかつ速かった。当時は今のようにあらゆるところが「禁煙ゾーン」ではなかったので、タバコの広告も堂々と打てたし、F1ティームにとっては有力なスポンサーであった。そのタバコ・スポンサーを最初に導入したのがティーム・ロータスであり、赤と白の「ゴールド・リーフ」のスポンサーカラーはそれまでのナショナルカラーを葬り去った。わたしはタバコを全く吸わないが、旅行のおみやげで父に「JPS」のボックスをワンカートン買ってきたことがある。この黒に金文字で「JPS」と入ったタバコ・パッケージは、デザインとしても高級感にあふれる優れたものだった。
さて、今回のモデルはホンウエル製のモデルに「JPS」デカールを貼ったマイ・オリジナルミニカーである。ホンウエル製品は、最近ほとんど見かけなくなってしまったのが残念だが、安価なのでこういった個人的な楽しみに使うにはピッタリのミニカーだと思う。「JPS」のデカールは某トイマーケットの片隅にあったセール品。 手近かにあったMINIを「JPS]カラーに仕立てようと思いたった。まず細かい番手の耐水ペーパーで、必要と思われるプリント以外のマーキングを丁寧に消して、その上でデカールを張ってみた。最後には水性のスプレーでクリヤーを吹いて仕上げている。量産のミニカーでは、もはやタバコ・マークは不可能なので、たまにはこんな休日の軽作業で遊ぶのもなかなか楽しい。最近はデカールのセール品を見ると、「これはあれに使えるかな?」と、つい手が出てしまう。デカールは、あまり古くなると使えないものが出てくるので注意が必要だが・・・。
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