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第31回：金田バイク /マックファーレントイズ（1/10?)
小学生の頃、私の愛読誌は月刊「少年」（光文社）だった。毎月、漫画（鉄腕アトムなど）や読み物、それに付録に心躍らせたものだ。また仲間と「少年画報」や「ぼくら」を廻し読みする楽しみもあった。しかし、中学生になると興味の対象が鉄道や車の方へ移ってしまい、少年漫画の世界からは遠ざかってしまった。ただし、漫画への興味はずっと持ち続けていた。1970年代「ガロ」や「COM」が全盛時代にはチョコチョコと買ったり読んだり、また周りには漫画を描く奴がいたりした。
今回の大友克洋「AKIRA」(1982〜90）について知ったのは、単行本にまとめられ話題になってからであった。当時はアメリカやヨーロッパのコミックに興味を持ち、フランスのメビウスなどの本を買ったりしたころでもあった。NEO-TOKYOで繰り広げられるSFアクションは、すぐれた描写力と物語りの力でつくられた作品だった。大人になって読んだ漫画の中では私にとってベスト10に入るものだ。
このモデルのバイクは「AKIRA」のなかで、主人公の一人『金田正太郎』が駆るもので、個性的なデザインを常温超伝導モーターで走らせる設定となっている。モデルはアメリカのマックファーレン・トイズが2000年にリリースしたもので、1/10（？）のプラスティック製。金田のフィギュアー付き。この「金田バイク」は人気が高いらしく、食玩でも数種類発売され、今年ポピニカ（バンダイ）からも1/6モデルがリリースされた。
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