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第62回 わたしのおもちゃ箱から
1907年 ロールス・ロイス 40/50 シルバーゴースト(フランクリンミント)
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今回のモデルはロールス・ロイスの1907年40/50馬力シルバーゴースト。かつて見に行った東京でのイベントで展示されていたものだ。その時撮った写真が我が家のどこかにあるはずだが、今はどこにあるか分からない。
さて、この「40/50馬力 シルバーゴースト」は、1906年発表された自動車史に残る名車と言われている。中でも登録ナンバー「AX201」は自社の広報車として、レースや長距離テストになど様々な場面で使われていたため、特に有名な一台だ。オープン4シーターのボデーに、アルミシルバーペイントがほどこされていて、高精度に組み立てられたエンジンとシャシー、その静かさとも相まって先々も語り継がれる「シルバーゴースト」の愛称が生まれたのだった。初期はサイドバルブ直列6気筒、7,036ccエンジン、3速ギア、1926年までに改良されながら7,874台が作られた。
1907年には、ロールス・ロイスの有名なキャッチフレーズ「best car in the world」が生まれた。後年「シルバーゴースト」はボデーが朽ちた後で、軍用車や霊柩車として活用されたりもしている。
愛知県にあるトヨタ博物館には、マルーンに塗られた違うスタイルの1910年型が展示されているが、私にとってもこのたぐいまれなプロポーションと色彩がもたらす端正な美しさは、クラシックカーのなかのベストな一台だと思っている。
写真のモデルカーは、アメリカの通販ギフトショップであるフランクリンミントによって1984年にリリースされた1/24ダイキャストモデル。
フランクリンミント・ジャパンの通販で手に入れたものだ。骨太な仕上がりがこのメーカーらしい。フランクリンミントは数年前、中国のモデル工場を閉鎖してしまったので、残念ながら新製品は出なくなった。十数年前に、1/12のシルバーゴーストを発売したが、当時は高価で手が出ず今となっては、あのとき購入しておけばよかったと後悔している。
2018年5月30日 |
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