第7回:「ウォレスとグルミット」・ サイドカー(AIRFIX
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「ウォレスとグルミット」といえばイギリスのアードマン・アニメーションズが手がけるアニメーション・シリーズ。「NHK
BS」で見て、なつかしさとイギリス風のユーモアがおもしろく、放映のたびに見てどんどんファンになっていった。アードマン・アニメーションズは、日本の『スタジオ・ジブリ』、アメリカの『ピクサー』とならぶ世界を代表するアニメーションスタジオである。そのアニメの最大の特徴はクレイ(粘土)を使いストップモーションで撮影するというもの。映像はシーンごとにクレイのパーツをとっかえひっかえしながら撮影して行くという、
気の遠くなるような作業を経て完成させている。「ウォレスとグルミット」は発明家ウォレスとビーグル犬グルミットが活躍するコメディー。ニック・パーク監督が卒業制作でつくり始めた1985年「チ-ズホリデー」を皮切りに、
今までに短編3作・長編2作(今年も夏に新作が公開された)を発表し、そのうち4作品が アメリカでアカデミー賞を受賞している。
今回のモデルは、その第3作「ウォレスとグルミット・危機一髪」(1995年製作)で疾走する、 サイドカーのプラスティックモデル。ちなみにこのアニメもアカデミー賞を受賞している。このキットは英国「AIRFIX社」より発売され、トライアンフをモデルにした単気筒バイクと船のサイドカーにウォレスとグルミットのフィギュアーがセットされていた。本国版は塗料(ハンブロール)に接着剤や筆も付いており、そのままで完成させられるフルキットでリリースされていた。しかし、この日本向けはそれらが含まれないプラキット本体だけであった。この英国版キットは現在でも現地では購買可能。写真は私がこのキットを素組したもの。アニメ作品ということでゆるさを求めてボデーなどはタミヤ・エナメルカラーの筆塗り。素材の関係なのか、塗料の食いつきが非常に悪く、マスキングが出来ず、塗り分けには大変苦労した。色合いはパッケージ写真をもとにやや渋めの色味とした個人的には良い雰囲気を持ったキットだなア〜と思って大変気に入っている。
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